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2010年9月29日 (水)

ピックアップについて(ベース編)

さてここで心臓部でもあるピックアップについて少し。サードパーティからリプレイス用にピックアップが出始めたのは70年代の中頃、この当時のギブソンやフェンダーは憧れのアーティストの物とは別物で、あまり評判が良く無かった。実際僕も75年製のフェンダープレベを買ったのだが(^ ^; 後にオールドを弾いた時、あまりの違いに愕然としたのを覚えてる。

Pb61pu00
(Fender PB 1961)

よって、世界のトッププロたちは、こぞってオールドを買い求めて手を加えて使っていたようだが、この時ギターのセットアップやリペアをしていたのが「ピックアップの父・ビルローレンス」 自信も優れたギタリストであるビルは、ジミヘンのギターのセットアップをした事でも有名で、黎明期からエレクトリックギターの発展に大きく寄与した事は、誰しも認める所である。

Pb75pu03
(Fender PB 1975)

壊れたピックアップの巻き直しや、現行品の改造を手がけていたビルとその弟子「ディマジオ」「バルトリーニ=Hi-A」は、70年中頃に相次いでリプレイス用のピックアップを発表した。これらはギブソン・フェンダーにそのまま付け替えられるように出来ていて、手軽に音質改善が出来るため、爆発的にヒットし、コンポーネントギターの流行にも一役買った。

Jbpu01
(Fender Custom shop JB)

他に「シェクター」や少し遅れて「ダンカン」が出て、それぞれにキャラクターが有り、ミュージシャン同士の飲み会の話題に良く出たものである。初期のベース用に関してだが、個人的な感想をそれぞれ・・・・(比較はfender USA vintage JB&PB)

Jborigpup01
(Fender UAS Original JB)

ディマジオ
クリーム色のピックアップカバーがかっこ良かった。六画レンチでポールピースの高さを調節できるので、各弦のバランスを取る事が出来る。パワーがあって歪みっぽいのでロック向け。ロー寄りだが、ハイもけっこう出る。アッシュの重いボディでもなんとかなる。

Jbblk02
(Fender USA Vintage)

バルトリーニ
ポールピース無しのモールドタイプで、つや消しの外観は頑丈で高級感が有る。パワーは有るがミッドからローにかけてふくよかで落ち着いたベースらしい音で、ハイは出ない。フレットレスに最適でリアだけにすると簡単にジャコの音が出る。重いアッシュに付けると音がこもってしまうのでプリアンプが必要。ノイズが少ない。

Pb6104
(バルトリーニ9S)

シェクター
ラージポールピースでカバーがない外観はいかにも元気な音が出そう。カバーが無いのでピックアップに指を強く置くと良く壊れる(^ ^; 初期の物はポールピース自体が磁石で現行品とは違う。磁力でパワーを稼ぐタイプなので、パワーが有るのにローからハイまでしっかりでる。鳴らない重いアッシュのベースでもそれなりに良い音にしてくれるので、リプレイス用の用途としては、かなり優秀。壊れなければ一番好きなピックアップである(^ ^;

Pb75pu07

ダンカン
初期のヴィンテージはまさにオールドの音が出る。適度なパワー感とローからハイまで奇麗な音は、ラージアンプやスタジオのラージモニターで本領を発揮する。残念ながら最近のモデルは値段は安いがわざわざ交換するに値しない。最近のPBに関してだがSPB-2はハイは出ないがパワーはあるので、歪ませたパンクとかには良いかも。SPB-3はシェクターよりで、少しハイが出るのでロックには使えるかも。

Jbdanbr01

Mm03
(Dancan Vintage)

EMG
とにかくノイズが出ない。粒立ちが良くパワーがあって、ローからハイまでしっかり出る。取り付ける楽器を選ばないし下手なスラップでもなんとかなる。でも誰が弾いても、どう弾いても同じ音なのでつまらない(^ ^; ジャズベ用は売ったけど、以外にフレットレスに良いのでPJで使っている。

Pbbs03

ピックアップの交換は良く話題にのるのだが、ポイントはどこなんだろう?プリアンプ入りは別にピックアップは構造が単純なので、ジレンマもある。もちろんパンクやロックはパワー命だからここでは論外として、理想のピックアップとはどういう音なのか?密度が高く、パワーがあって、歪まず、ローからハイまでしっかり出て、反応が早く、コントロールが意のまま。こんなところだろうか?

Pbdan2pu01
(Dancan SPB-2)

パワーをあげるのには、巻き数を増やすか磁力を上げるのだが、巻き数をあげるとローは出るがハイが出なくなる。磁力を上げると弦振動に影響が有り、サスティーンが少なくなる。そこで最近見直されてるのは、巻き方だそうだ。そこで手巻きの高級ピックアップが主流になっている。つまり基本はオールドのピックアップなのだ。

Lindy01

Lindy03
(Lindy JB)

勘違いしないで欲しいのは、オールドの音が良いのでは無く、良い音だったからオールドとして生き残っているのだ。一番大切なのは違いを知る事!良い楽器を弾いてみれば簡単に違いは解るはず。まわりにプロが居たら是非その意見を参考にしてみて欲しい。現場で使える楽器、これは自分が好きな楽器では無く、良い道具なのだ。弾いた音を判断するのは、周りの人なんだから。実際に弾いてる本人と周りの聞いてる音は違う。(凄く良い楽器は別だけどね)もちろんプラシーボ効果も有るけどね(^ ^;

Akajb17

で、結論なんだけど、まず鳴りの良い軽いアルダーのフェンダージャズベース、ピックアップはUSAビンテージを基準に考えれば良いと思う。ロックをやるならもっとパワー感が欲しいだろう。抜けが欲しければハイの出るピックアップを選べば良い。もちろんアンプとのマッチングも有るけど、ほとんどの場合、PAはライン取りだから影響は少ない。僕は、鳴りの良い楽器なら、ほとんどノーマルのFenderのままでで充分だと思う。ピックアップは少なからずボディの鳴りも拾うので、パワーが有ると本体の鳴りをひろっても、ピックアップの音自体が大きすぎて、関係なくなるからね。

実際周りの話しで多いのは「一度交換したけど、またフェンダーに戻した(^ ^; 」ただし「リンディー」だけはギターもベースもすこぶる評判が良いようだ・・・

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